QED

私はこの世界について驚くべき真理を発見した。だが、それを記すにはこのブログは狭すぎる。

仕事に「正解」はない

一昨日の有吉さんの講演会の内容の続きです。

 「どうすれば人は動くのか」

という問いに対して、有吉さんのお答えは

 ・相手に仕事を任せると共に

  その仕事にやりがいを感じ、楽しめるようにする

 ・そのためには、無理にでも誉める。叱ることは一切しない

とのことでした。

ところが「任せよう」と思っても、ついつい

「こうしたら良いのに」「ああしたら良いのに」

と、あれこれ言いたくなってしまうのが人情ではないでしょうか。

そして結局、文句を言い過ぎて

相手をダメにしてしまうケースもあるかと思います。

その点、有吉さんはどのように気をつけているのか、秘訣をお聞きすると

 

  仕事に「正解」はない、と知ること

が大事だとのことでした。

仕事には

「こうしなければならない」という唯一絶対の正解

というものはありません。

(正解が無いものだからこそ「仕事」として必要とされるのですしね)

ところが、私たちは他人のやった仕事を見て

「これは間違い」「これが正解」

と、思ったり、言ったりしてしまいます。

しかし、そもそも正解なんてものは存在しないのですから、

実は ”自分の考えを相手に押し付けているだけ” なのかも知れません。

もちろん、ベターな答えというものはあるでしょう。

テレビ番組も、番組の良し悪しで視聴率が変わりますから、

少しでもベターなものを求めるのは当然です。

しかし、

ベターを積み重ねていって、考えうるベストができたとしても、

それが 「正解」 ではありません。

どんなに完璧な番組でも100%の視聴率はとれないのです。

100点をとったと思ったら、実は120点の答えもあるのが現実です。

いや、数字では結果を評価できないことも多いでしょう。

そのいずれも「正解」ではないですし、「間違い」でもありません。

”正解にこだわらない”とか”正誤を問わない”のでもなく

  そもそも仕事に「正解」というものはない

のです。

にも関わらず、私たちは

「自分は正しい、相手は間違い」という独善的な思いになりがちです。

そして ”正しいことを教えてあげているつもり” で

人間関係を悪くしたり、才能の芽を摘んだりしてはいないでしょうか。

(恐ろしい限りです・・・)

他人の仕事に口をはさみたくなったとき

 ・仕事に「正解」はない

 ・だから当然、自分が今から言おうとしていることも「正解」ではない

ことを、どれだけ深く自覚しているかによって、

言動も変わってくるのではないかと思います。

【今日の結論】

・仕事に「正解」はないことを知る

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左下の親知らずを抜いてきました。

「安静にしなきゃ」と思うと病人気分になって、

なんとなく体もダルい感じがしてきます。

心は体に影響しますね。