誰のために、何のために、なぜそれをやるのか
株式会社アリスカンパニー 長坂 有浩さんの
「事業計画書作成」についてのセミナー内容(プラスアルファ)をまとめています。
■事業計画書は
・What(何を)
・How (どのようにやって)
・Result(その結果どうなるのか)
の3つからできています。
このうち
「何をやるか(What)がまず大事」
であって、Whatが決まらねば、Howも決まらず、Resultも分かりません。
■何をやるか(What)は次の3つからできています。
1. ターゲット = 誰の
2. 課題 = どんな課題・悩みを
3. 解決方法 = どのように解決するのか
この3つは、どんな順番で考えはじめても大丈夫です。
こんな悩みを抱えている人がいる、という「課題」から入るパターンもあれば
(マーケットイン または 市場ドリブン と言います)
製品・技術があって、それがどんな課題を「解決」できるのか?
と考えることもできます。
(プロダクトアウト または 技術ドリブン と言います)
もちろんターゲットから考えはじめることもできます。
「東京八王子に住む53歳男性(妻は50歳・専業主婦、子供は男1人23歳・社会人)
年収650万円、車あり、持ち家あり(マンション)」
という人物が抱えている課題とは何だろうか?というようにです。
※このように、その人物の「顔」が思い浮かぶレベルまで
ターゲットを絞ったものを「ペルソナ」と呼びます。
■考え始める順番は自由ですが
出発点となるのは、ターゲット(誰のためにやるのか)です。
ターゲット
↓
ターゲットが抱えている課題
↓
課題に対する解決方法
↓
それをどのように実行することがターゲットに対して最も有効か
というように全てが一貫していることが
事業計画(戦略)の最重要ポイントだからです。
■ここで
「課題」について詳しくみると
まず「課題」は、TPOに分解できます。
つまり
・いつ(Time)
・どこで(Place)
・どんな場面で(Occation)
その課題や悩みにぶち当たるのか、と考えることができるわけです。
また
「課題」は、【競合】を定義します。
【競合】とは、
同じ「課題」に対して、別の「解決方法」を示している他者のことだからです。
■「解決方法」で大事なのは
競合との【違い(=独自性)】があることです。
しかも、この独自性は、
ターゲットにとって”嬉しいもの”
でなければなりません。
機能や性能で差別化するのではなく、
ターゲットにとっての”嬉しさ”で差別化をするのです。
それがそのまま自社のサービスが選ばれる理由(=強み)となります。
■独自性・強みは
他者にはマネできないものであることが重要です。
そうでなければ一瞬でマネされてしまい、強みにならなくなってしまうからです。
マネができない理由としては
・特許
・独自の製品技術
・業界の慣習、ルール
・経営者、スタッフの経歴
などが挙げられます。
独自性は
なぜそのビジネスを(他の誰でもなく)自分がやるのか
という理由ともなります。
■なので
Whatの3要素は
・誰のために(ターゲットは誰か)
・何のために(いつ、どこで、どのように起きる課題を解決するのか)
・なぜそれを自分がするのか(自分にしかできない解決方法とは何か)
ともいえるかもしれません。
今日は学んだことのまとめでした。
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【今日のまとめ】
■事業計画(戦略)を立てるには
・誰のために(ターゲットは誰か)
・何のために(いつ、どこで、どのように起きる課題を解決するのか)
・なぜそれを自分がするのか(自分にしかできない解決方法とは何か)
をよく考えよう。
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