男女の性差 ~恋愛相談を例に~
交流会に2つ行って来ました。
・お世話になっている社長さんの事務所移転祝い+2次会(社長不在)と
・スタートアップ向けのイベント
やはり人と会うのは面白いです!
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○ある男と女の会話(恋愛相談)
女「あの人のこと好きなんだけど、絶対無理そう・・・」
男「なんでそう思うの?」
女「だって、彼には好きな人いるし。一途だし。」
男「そっかー。けど心変わりすることもあるだろうしねー。」
女「いや、あの人に限って絶対にない」
男「絶対って言い切れるの?」
女「言い切れる!」
男「じゃあ、もう無理なんじゃない?」
女「そうですね(ちょっと落ち込む)」
男「あっ、冷たく言ってごめんね。」
女「はい。まあ、最近の彼は『今は好きな人いない』って言ってるんですけど」
男「えっ、じゃあ、可能性あるんじゃない?」
女「けど、絶対まだあの人には心残りがあるんです!
だって、こうで、こうで、こうで(その理由を話す)」
男「んじゃあ、女がその彼と付き合える可能性ってなさそうなの?」
女「はい!無理です」
男「じゃあ、あきらめたら??」
女「でも・・・」
・・・
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かみあっていない会話なわけですが
男性と女性で、まったく受け取り方が違うんじゃないでしょうか。
・男性からすれば
はっきり言って 「なんだ、この女。ちゃんと話せ!!」 とムカつくでしょう。
・女性からすれば
ぶっちゃけ 「なんだ、この分からず屋の男は」 とキレたくなると思います。
これって性差の一つだなあと思った次第。
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「男」という生き物は、誤解を怖れずにいえば
バカで、鈍感で、気が利きません。
言われた言葉を 【言われた通りの意味で理解】 します。
また途中のプロセスよりも 【結果を重視】 します。
そして途中のプロセスも 【論理】 で話そうとします。
男性にとって、会話は 【意思決定の手段】 だからです。
(男性の会話は狩りのときのチームプレイのためだからという説があります)
加えて言うと、男は 【よい結論を出したこと】 で自尊心が満たされます。
なので、男からすると、先ほどのような会話に対して
「いいから早く結論を出したい!何をグダグダ言ってるんだ、この女は!」
と思いたくなるわけです。
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対して「女」というのは
【言葉の裏を読む】生き物です。言葉通りの意味では使っていません。
※『女の本音・タテマエ翻訳辞典』という名著があるので、男性はぜひ一読を(笑)
そして会話の結論よりも、「話をした」という 【プロセスを重視】 します。
しかも論理的かどうかよりも 【感情的な共感】 が大切です。
それは女性にとって会話は 【コミュニケーションの手段】 だからです。
(これについても、女性の会話は、男が狩りに行っている間の、
残された女性や子供の間でのコミュニケーション手段だからという説があります)
そして女性は 【相手が自分を理解し、共感してくれた、と感じること】 で
自尊心を得ることができます。
だから女性からすれば、先ほどの男は
「私がこんなに真剣に悩んでいるのに、ぜんぜん話を聞いてくれない。
気の利かないダメな男!」
という評価になるのでしょう。
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そこで、それぞれの性別に応じての理想の会話を考えてみます。
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○男性にとって理想の会話
女「あの人のこと好きなんだけど、絶対無理そう・・・」
男「なんでそう思うの?」
女「だって、あの人、好きな人いるし。一途だし。」
男「そっかー。けど心変わりすることもあるだろうしねー。」
女「いや、あの人に限って絶対にない」
男「絶対って言い切れるの?」
女「言い切れる!」
男「じゃあ、無理なんじゃない?」
女「そうよね。心変わりする可能性は0なんだから、絶対無理っていうことよね。
よくわかったわ。ありがとう!」
男「どういたしまして!」
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○女性にとって理想の会話
女「あの人のこと好きなんだけど、絶対無理そう・・・」
男「えーっ、そんなことないっしょ。女、かわいいし。
なんでそう思うの?」
女「だって、あの人、好きな人いるし。一途だし。」
男「そっかー、好きな人がいる人を好きになっちゃったんだ。それはつらいね。。
けど心変わりすることもあるだろうしねー。」
女「いや、あの人に限って絶対にない」
男「すごく一途な人なんだね。絶対って言い切れるの?」
女「言い切れる!」
男「本当に一途な人なんだね。」
女「はい。まあ、最近は『今は好きな人いない』って言ってるんですけど」
男「えっ、じゃあ、女なら可能性あるよ!!」
女「けど、絶対まだあの人には心残りがあるんです!
だって、こうで、こうで、こうで(その理由を話す)」
男「そっかあ、なるほどねー。
ただ『今は好きな人いない』って言ってるんなら
ひょっとしたら可能性出てくるかもしれないよー」
女「無理ですってー」
男「いやいや、そんなことないって」
女「無理ですよー」
男「いやいや、女はかわいいし、気がきくから、ぜんぜんいけるよー」
女「えー。そんなことないですよー」
男「あるある!この前も○○してくれて助かったよー。
その彼にも、女のいいところ、絶対伝わってるって」
女「いやいやー。そんなことないですよー」
男「いやいや、女の良いところ、絶対見てくれてるって」
女「そうかなー」
男「そうだよ。まあ、あせる必要はないんだから
『絶対無理』なんて決めつけなくてもいいんじゃないかな?」
女「そうですかねー」
・・・(まだまだ続く)
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どうでしょうか。
「男性にとって理想の会話」を女性から見れば、ありえない!と思うでしょう
(というか僕も自分で書いてて「ありえないだろ!」と爆笑したのですが笑)
「女性にとって理想の会話」を男性から見たら、
くだらないとさえ思うんじゃないでしょうか。
というか、なぜ、こっちがお世辞・・・ゴホン、ゴホン、心から誉めているのに
わざわざ否定するのか、素直に喜べ、このやろう、と思いたくなるわけですが
「自分を誉めてくれる言葉を否定するのは
もう一度誉めてもらいたいからである」
という、ラ・ロシュフコー(フランスの貴族、モラリスト)の言葉が思い出されます。
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ただ、男性が望む答えをする女性はまずありませんし
女性の機微がわかる男性もめったにいません。
男の立場としては、なるべく最大限、努力して、
ちゃんと話を聞く、うなずく、共感する
べきなのでしょうね。
いやはや、知っていることと分かっていること、
身についていることは異なるものです。。
(こういうことを書くと
「それは相手によって話を打ち切ってもいいんじゃないか」という
ツッコミは当然ありえると思うのですが、そういう話ではないことは
ご理解いただけると思います)
また女性からしたら、ちゃんと話を聞いてくれる男性があれば
ものすごい優しい(男の性質に抗ってまで話を聞いてくれている)人なので
大切にした方がよいかも知れません。