QED

私はこの世界について驚くべき真理を発見した。だが、それを記すにはこのブログは狭すぎる。

ビットコイン(特に採掘)について調べてみた

昨日からビットコインについて調べてみましたので、それをまとめてみます。

技術的なことは興味のない人が多いと思うので、その部分は基本的に省きます。
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ビットコインの交換レート

ビットコインは、各国政府発行の通貨と交換することができます。

ただし交換レートは、かなり乱高下しており

スタート当初の2009年は1BTC(ビットコイン)=1ドル程度だったのが

2013年12月には、1BTC=1147ドル(約12万円)の天井をつけたかと思えば

その後、75%も下落。

今月10月3日には1BTC=374ドル(約4万円弱)の高値をつけていたのが

10月5日には、1BTC=290ドル(約3万円)に落ち込んだり、と安定しません。

参考:ビットコイン価格が週末に急落―一時300ドル割り込む
http://jp.wsj.com/news/articles/SB12645916890387823719904580197692031159692

とはいえ、だいたい1BTC=300ドル程度はキープしている上、

中・長期的には値上がりしていっていると言えます。
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ビットコイン発行の仕組み

ビットコインは、Mining(採掘)という作業によって発行されます。

採掘というのは、要はとにかくコンピュータに計算をさせることです。

コンピュータに【ハッシュ】というものを計算させて

最初に適切な【ハッシュ】を計算したコンピュータ(の所有者)に

ビットコインが与えられます。

この計算問題は、採掘に参加している全コンピュータが計算して

10分で答えが出るような難しさに自動的に調整されます。

そして、問題を解いたコンピュータには、2014年10月現在

25BTC(≒7500ドル≒80万円!)が与えられます。

この与えられるコイン数は、4年ごとに半減していきます。

2009~2012年は、50BTC

2013~2016年は、25BTC

2017~2019年は、12.5BTC

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といった形です。

そうして、最終的には、約2100万BTCが発行されることになります。

基本的に、採掘できる確率は、コンピュータのパワー(計算速度)に比例します。
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ビットコイン採掘の現状

上記のように、ビットコインの採掘は、かなり魅力的です。

なにせコンピュータを走らせておくだけで採掘ができるわけですから。

そのため、ゴールドラッシュよろしく、ビットコインの採掘合戦が行われています。
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ビットコインを計算するスピードは【ハッシュ毎秒】であらわされます。

2009年にビットコインがスタートした当初は、

普通のコンピュータで計算しており、スピードは「約100万ハッシュ毎秒」でした。

その後、パソコンに入っているグラフィックボード(3Dなどを計算する装置)

によって計算がされ、速度は約100倍の「1億ハッシュ毎秒」になります。

さらに2011年には、ビットコイン採掘専用に作られたコンピュータが現れ、

速度は「10億ハッシュ毎秒」となり、消費電力もおさえられるようになりました。

そして今日では、ビットコイン採掘専用コンピュータがさらに発達し

「1兆ハッシュ毎秒」(グラフィックボードの1万倍)を越えるものも出現しています。

で、こうなると電気代もバカにならないため、

インドネシアなど電気代の安いところで、こうした採掘専用コンピュータを

何十、何百台と設置して、エアコンをガンガンに効かせて

(コンピュータが熱くなるため)ビットコインの採掘をしているそうです。

これは、素人がうかつに入り込める世界ではないですね。。。
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ビットコインを採掘できる可能性はどれくらい??

ビットコインの採掘に参加しているコンピュータの全計算量を見ると

2014年10月11日現在で、「約2.5京ハッシュ毎秒」となっています。
https://blockchain.info/charts/hash-rate

京(けい)というのは、兆の1万倍ですから、

上述のビットコイン採掘専用コンピュータを使っても、

ビットコイン採掘者全体の0.01%にしかなれない、ということになります。

まして通常のパソコン(グラフィックボード)で勝負しようと思ったら、

ビットコイン採掘者の中の、10億分の1でしかありません。

上述の通り、10分で25BTCが発行されますので、

1日あたりでは3600BTCが発行されるのですが

パソコンで1日ビットコインの採掘をした結果、得られるコイン量の期待値は

3600BTC / 10億 = 0.000036 BTC (約1.2円)

となります(笑)

これでは電気代の方が確実に高くつきますね。

しかも、今後もビットコイン採掘に参入する人は、どんどん増えるでしょうから

採掘確率はさらに下がっていくことになります。
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集団でビットコインを採掘して、貢献度に応じてそのコインをシェアする

「プール」という仕組みも海外ではできていますが

期待値が変わるわけではありません。
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と、このように普通の人が、ビットコイン採掘に乗り出すのは

かなり難しいことが分かりました。

採掘専用コンピュータを買い、採掘用ソフトの設定をできる自信のある方には

ありかも知れませんが

ちょっとスタートするに遅すぎる感はいなめないようです。