QED

私はこの世界について驚くべき真理を発見した。だが、それを記すにはこのブログは狭すぎる。

我々には認識できない”生物”が、あなたの周りにもいるかも知れない2  ~「ぶつかる」とは、どういうことか ~

「僕らには見えないし、さわれもしないし、認識にものらない”生物”が

 実は僕らのすぐ近くにいて、

 しかもその”生物”は、周囲の物質や僕らの体をすり抜けたりできる」

   という話が、

 科学的には全くおかしくないどころか十分ありえることを説明する

というシリーズの2回目です。
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今までに発見されている力は

1.強い力
2.弱い力
3.電磁気力
4.重力

の4つしかないことを前回書きました。

今回は、僕らの日常に起こる現象は、基本的に電磁気力(と重力)で

説明できることをお話します。
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まず「ぶつかる」ということについて考えてみます。

僕らは、身の回りの物と「ぶつかり」ながら生きています。

(意見の衝突という意味ではなく、物質的に)

人と握手ができるのも、相手と自分の手が「ぶつかって」いるからですし

重力で地球に引っ張られても沈んでいかないのは

地面と体が「ぶつかって」いるからです。

ドアノブと手が「ぶつから」なければ、家に帰ることもできません。

壁を通り抜けようとしても「ぶつかって」しまうから

隣に美人のお姉さんが住んでいようと犯罪者にならずに済むわけです。

ビバ!ぶつかる!ちくしょう!
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このように僕らの生活にかかせない「ぶつかる」ですが

「ぶつかる」とは科学的にはどういうことか、

きちんと説明できる人はどれだけあるでしょうか。

『物も、原子でできているから、原子同士が「ぶつかる」んでしょ?』

と考えるかも知れませんが、

じゃあ、2つの原子が「ぶつかる」とは、どういうことなのでしょうか?
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原子は、原子核のまわりを電子が回っている、という構造をしています。
※画像参照

(正確ではないですが、分かりやすく、このイメージでいきます)

原子の大きさは約1億分の1cmと、めちゃめちゃ小さいわけですが

原子核はさらに小さく、原子の数万分の1の大きさしかありません。

・原子の大きさを甲子園球場とすると

原子核の大きさは1円玉サイズという比率です。

はっきり言って、原子の中身はスカスカなわけです。

なので「原子がぶつかる」と言っても原子核がぶつかるのではないです。

甲子園球場に1円玉を投げて、

落ちている1円玉にぶつけるようなものですから、まず起きないですね。

ですから、目の前にあふれる物も、壁も、実はスカスカなわけです。

これなら、隣のお姉さんの部屋にも簡単に侵入できそうです。
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ところが、そんな僕とお姉さんとの間に立ちふさがる、

もとい原子が「ぶつかる」という現象を起こすのが「電磁気力」です。
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電磁気力によって原子Aと原子Bが「ぶつかる」様子を順に見ていきます。

原子Aと原子Bが十分離れているときには、電磁気力は働きません。

なぜなら、

原子核のプラスと、原子核の周りを回っている電子のマイナスは

釣り合いがとれているので、原子はプラスマイナス0の中性だからです。

ところが、原子Aと原子Bが近づいていくと、

原子核よりも外側にある電子同士が、マイナスとマイナスで反発します
(電磁気力)

そのため、原子Aと原子Bは、ある距離以上に近づくことはできません。

これが2つの原子が「ぶつかる」という現象です。

なお”原子の大きさ”も、このときの距離を基準として決められています。
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以上が、原子と原子がぶつかるメカニズムです。

物と物とがぶつかるのも、

その物をつくっている原子がこのようにしてぶつかっているわけでした。
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「ぶつかる」という何げない現象1つとっても

電磁気力が大きな役割を果たしていることが分かります。
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この原子が、電磁気力によって結びついて分子をつくり、

さらに分子と分子が、また電磁気力によって結びつくことで、

より大きな分子やたんぱく質となって、僕たちの体を作っています。

ですから、電磁気力がなかったら僕らは

「ぶつかる」以前に存在し得ないと言えるでしょう。

電磁気力、やっほーい!
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長くなりましたので、また次回に続きます。
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注:誤解のないようにお伝えすると、

実際に僕の隣に住んでいる人は、男性(しかも年配の方)です。

間違っても警察を呼んだりしないでください。