資本主義的価値観を客観視する
『年収100万円の豊かな節約生活術』(山崎寿人)
http://amzn.to/1qJSFhu
という本を読みました。
ブログで取り上げられていたのがキッカケでしたが
タイトルから推察されるように「どうしたら節約できるか」という本
・・・ではなく
「お金をたくさん稼ぐことが幸せ」という幸福観に疑問を呈する書
でした。
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著者の山崎さんは、東大入学後、某酒類メーカーに就職、
出世コースを歩むも30歳にして違和感を感じて退職。
以後、20年以上、プータロー人生を歩んでいるというツワモノです。
相続したマンションの家賃収入【年100万円】で、
「いかにお金をかけずに豊かな生活を送れるか」
をテーマにゲーム感覚で日々を過ごしている様子が伝わってきます。
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この本を読んで気づかされるのは
「お金を稼げるなら少しでも稼げた方が幸せ」
「世の中に対して何かを残さなければ意味が無い」
というような、僕らが漠然と信じている人生観も
決して【自明のものではない】ということ。
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たしかに、アマゾンの奥地に住んでいる人や、前近代の人ならば
上記のような価値観は持っていないんだろうなあと思いますが、
こうした【資本主義的価値観】を否定した生き方を
現代日本でされている方があることに驚きです。
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いつの間にか無意識に刷り込まれ、それにしたがって行動させられている
【資本主義的価値観】の客観視
をさせてくれる本であります。
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アマゾンへのリンクを貼ってあると、リーチ率が低いような気がします。