QED

私はこの世界について驚くべき真理を発見した。だが、それを記すにはこのブログは狭すぎる。

「教える」とは、経験を積ませること

『「経験知」を伝える技術』という本を読みました。

原著名は『DEEP SMARTS』(深い知恵)

単なる”知識”ではない、

  直感や判断のもとになる深い経験や専門知識

を本書では【ディープスマート】と呼んでいます。

日本語では「知恵」といえるかもしれません。
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【ディープスマート】を構築し、また他者に伝えるにはどうするか。

 

 「エキスパートは、教え子が知識を自分で育むよう指導する」

と本書にはありますが、単に知識を伝えるだけではダメで

その知識を、相手が”自分で育む”ようにしなければならない。
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それには【指導のもとでの経験】が有効だとあります。

相手のことをきちんと見れる状態で、適切な経験を積ませること。

そして、そのときには

・相手のモチベーションを高めてやり

・また適切なフィードバックを与える

・適度なストレスも有効

だそうです。

山本五十六

「言ってみせ、やって聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」

という言葉も思い出します。

・ほめる → フィードバックを与える

・動く  → ディープスマートを身につける
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「教える」とは、自分の知っている知識を伝えることではなく

相手が自ら知識を育むことができるように、適切な”経験”を用意してやる

ことなのかも知れません。
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【今日の結論】

・相手に単なる”知識”以上の”知恵(ディープスマート)”を伝えたいならば

 相手が自ら知識を育むことのできるような”経験”を積ませ

 それに対して適切なフィードバックをすること。