「教える」とは、経験を積ませること
『「経験知」を伝える技術』という本を読みました。
原著名は『DEEP SMARTS』(深い知恵)
単なる”知識”ではない、
直感や判断のもとになる深い経験や専門知識
を本書では【ディープスマート】と呼んでいます。
日本語では「知恵」といえるかもしれません。
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【ディープスマート】を構築し、また他者に伝えるにはどうするか。
「エキスパートは、教え子が知識を自分で育むよう指導する」
と本書にはありますが、単に知識を伝えるだけではダメで
その知識を、相手が”自分で育む”ようにしなければならない。
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それには【指導のもとでの経験】が有効だとあります。
相手のことをきちんと見れる状態で、適切な経験を積ませること。
そして、そのときには
・相手のモチベーションを高めてやり
・また適切なフィードバックを与える
・適度なストレスも有効
だそうです。
「言ってみせ、やって聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」
という言葉も思い出します。
※
・ほめる → フィードバックを与える
・動く → ディープスマートを身につける
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「教える」とは、自分の知っている知識を伝えることではなく
相手が自ら知識を育むことができるように、適切な”経験”を用意してやる
ことなのかも知れません。
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【今日の結論】
・相手に単なる”知識”以上の”知恵(ディープスマート)”を伝えたいならば
相手が自ら知識を育むことのできるような”経験”を積ませ
それに対して適切なフィードバックをすること。