QED

私はこの世界について驚くべき真理を発見した。だが、それを記すにはこのブログは狭すぎる。

妖怪ウォッチで、あなたの悩みは9割解消する

巷で流行っている「妖怪ウォッチ」というゲーム・アニメについて

○『妖怪ウォッチ』が子供の心に与える良い影響がすげえ
http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52107679.html

というTwitterのまとめを読みました。

僕なりに要約すると

・妖怪ウォッチの影響によって、子供が
 「問題行動」と「その人自身」を切り離して考えるようになり
 問題行動に対して、ポジティブなアプローチをできるようになった。

・しかも
 これは妖怪ウォッチの制作会社が、子供たちにリサーチをした上で
 意図的にやっていることっぽい。

という話。(詳しくは上の記事を読んでください)


リンク先の記事は、他者との人間関係がメインですが

自分の問題や失敗についても

  その問題を「妖怪のせい」にすることで

  問題解決能力が上がる

のではないかと思った次第。

 

人間の成功を妨げる大きな要因の一つに

【学習性無力感】

と呼ばれる心理状況があります。

これは、何度も失敗し、つらい経験をすることによって

 「どうせ何をやってもダメだ」
 「努力したって報われない」
 「自分は無力で価値が無い存在だ」

といった無力感や否定的信念を持ってしまっている心理状態を言います。

”思考は現実化する”

ではないですが、

こんなネガティブな考えで成功するのは難しいでしょう。

では成功する人は失敗しないのか、といえば、そんなはずはありません。

そこには失敗に対する”解釈”、”捉え方”の違いがあるのだと言われます。
 

【学習性無力感】の研究で有名な心理学者マーチン・セリグマン教授は

オプティミストはなぜ成功するか』という本の中で、

 【人生に無力感を与える3つの危険な考え】

として、次の3つをあげています。

1.永続性
 目の前の問題はいつまでも続き、決して逃れられないという考え。

(例)僕は生まれつき根暗な人間だ。この性格は死ぬまで変わらない。

2.波及性
 1つの失敗が波及的に影響し、人生すべてがダメになる、という考え。

 (例)忘れ物ばかりする僕は、社会のクズだ。

3.自責性
 失敗を「解決すべき課題」とは考えずに
 自分の落ち度が原因と思って、”自己非難”すること。

 (例)怒られたのは、僕がダメな人間だからだ。
 

※注:自責性について
 『7つの習慣』で述べられる
 「インサイド・アウト(自分に原因を求め、自分を変えていく)」
 とは似て非なるものです。
 「インサイド・アウト」は
   ”自己反省 → 改善” と、未来にフォーカスしているのに対して
 「自責性」は
   ”ダメな自分の非難” と、過去に視点が当たっています。
 

さて、妖怪ウォッチに話を戻しますと、問題が起こったときにそれを

「妖怪のせい」

にすることによって

上記の3つの危険な考えにとらわれずに済む

のではないかと思うのです。

つまり

1.永続性
 → 「妖怪がいなくなれば解決する」

2.波及性
 → 「物忘れの妖怪がいるから物忘れしている。他のことは大丈夫」

3.自責性
 → 「僕のせいじゃなく、妖怪のせい(笑)」

となるわけです。

これだけだと、ただの現実逃避っぽくもあるわけですが

  問題を自分から切り離して、客観的に眺めることで
 
  その解決策が浮かびやすくなる

というのはよくある話。
 

大人でさえ

なかなか「問題行動」と「自分自身」を切り離せずに

上記のような危険な思考パターンにはまってしまうのです。

まして自我が十分に育っていない子供には

・問題を「妖怪」として、一度、自分から切り離した上で

・その「妖怪(問題)」に対する解決策を客観的に考える

というのは、非常にうまいなと思うわけです。
 

【今日の結論】

・問題が起きたら「妖怪のせい」にして、自分から切り離した上で

・その妖怪(問題)に対して、どう対処していくかを客観的に考える
 

以上、妖怪ウォッチのことは「なんかオレンジの猫?」

くらいしか知らない僕がお届けしました。